~これから家を建てる成田市の30代夫婦へ~
2026年4月 ファイナンシャルプランナー監修
「金利のある時代」に戻ってきた今、何を知るべきか
千葉県成田市は、成田国際空港を擁する利便性と、豊かな自然環境が共存する魅力的なエリアです。30代でマイホームを取得しようとするご夫婦にとって、住宅ローンは人生最大の借り入れとなります。だからこそ、まず「今の金利環境」をしっかり理解することが、後悔のない選択への第一歩となります。
金利トレンドを振り返る――6年間で何が変わったか
2020年4月当時、日銀は超低金利・金融緩和政策を継続しており、変動金利の最優遇金利は各金融機関で 0.4〜0.5%台 という歴史的な低水準でした。三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行といったメガバンクも、ネット専業の住信SBIネット銀行やSBI新生銀行と並んで、限界ともいえる低金利での貸し出し競争を繰り広げていた時代です。
ところが、固定金利は2022年以降から上昇傾向を示し、変動金利は2024年以降から上昇の動きに転じました。その背景には、2024年3月の日銀によるマイナス金利政策の解除、同年7月の0.25%への追加利上げ、そして2025年1月の0.50%への追加利上げが大きく影響しています。
そして日銀は2025年12月の金融政策決定会合でさらに0.25%の利上げを決め、政策金利は0.75%程度と30年ぶりの水準に達しました。
2026年4月現在の金利水準 短期プライムレート 2.425% 長期金利 2.1から2.3%

2026年4月現在、変動金利は多くの金融機関で基準金利・最優遇金利が引き上げられ、0.9〜1.1%台が中心となっています。固定金利については、ほとんどの金融機関で10年固定が引き上げられ、2.5〜3.0%台が中心。フラット35(借入期間21〜35年・団信あり・融資率9割以下)は2.49%と、前月比0.24%上昇という近年まれに見る上昇幅となっています。
具体的な各行の状況を見ると、変動金利の実質金利ランキングでSBI新生銀行がトップで年0.640%(前月比変わらず)となっています。一方でメガバンクでは、三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行が揃って変動金利を引き上げており、三菱UFJ銀行は0.670%、みずほ銀行は0.775%、三井住友銀行は0.925%という水準となっています(いずれも新規借入・最優遇金利)。
2020年の0.4〜0.5%台と比べると、わずか6年で変動金利でさえ約0.5〜0.7ポイントの上昇が起きたことになります。今後については、日銀はいまだ利上げスタンスを堅持していると見られ、年内にあと1〜2回の利上げが予想されており、2026年内に変動金利が1.0%まで上昇するとの見通しもあります。
変動金利と固定金利、どちらを選ぶべきか
これが最も多く寄せられる質問です。結論からいえば、「どちらが正解かは家庭の事情による」ですが、判断の軸は明確です。
2026年4月時点での変動・固定の金利差は年1.52%です。つまり「変動金利が年1.52%以上上昇し、それが35年間続くのであれば固定金利を使う方が有利」ということになります。
変動金利の魅力は、現時点では固定金利より低いことです。住宅ローンは最初の10年間に支払う利息が全体の半分近くを占めるため、低金利の変動を活用することは理にかなっている面もあります。ただし、金利上昇リスクを自ら負うことになります。
一方で、金利上昇リスクのある変動金利は、返済中に金利が上昇すると家計の負担が重くなり、子どもの教育資金や老後資金などの準備に影響を及ぼす可能性があります。
一般的なFPとしてのアドバイスは次の通りです。共働きで収入に余裕があり、繰り上げ返済を積極的に行う意欲があるご夫婦は変動金利が向いています。反対に、片方が育休や専業に入る予定があり、毎月の返済額を固定したいなら、フラット35のような全期間固定金利を選ぶ安心感は大きいといえます。
成田エリアで注意すべき「借り入れ金額」の考え方
成田市は都心と比べると地価は落ち着いていますが、近年の建築資材の高騰により建築費は上昇しています。目安として、年収の5〜6倍以内での借り入れが適正ラインです。たとえば世帯年収700万円のご夫婦なら、借入総額は3,500〜4,200万円が目安となります。
今後所得の向上が鮮明になれば、年収の8倍程度までは、問題ない可能性もあります。
また、変動金利を選ぶ場合は、現在の返済額を基準とせず、金利2.0〜3.0%まで上昇しても返済できるかをシミュレーションしておくことが重要です。
まとめ――「情報武装」が最大の武器
住宅ローンは30〜35年という長期にわたる約束です。変動・固定どちらを選ぶにしても、金利トレンドを定期的にチェックし、必要であれば借り換えを検討する柔軟さも持っておきましょう。まずは複数の金融機関(ネット銀行・メガバンク・地方銀行)に見積もりを依頼し、「表面金利だけでなく、諸費用も含めた総返済額」で比較することが第一歩です。
注文住宅の相談窓口では、資金シュミレーションも、ライフタイムシミュレーションも対応可能です。お気軽にご相談ください。
*本文中の金利は2026年4月1日時点の情報に基づきます。最新情報は各金融機関の公式サイトでご確認ください。


